校長室だより
2月18日 茨城県医学部進学支援事業 医師による講演会
医学部を目指す生徒たちのために、医師による講演会を行いました。講師の先生には、学校の近くにある県西糖尿病内分泌内科クリニック院長の槌田先生にお願いしました。先生は私の出身高校の後輩でもあり、知り合いでもあったというご縁で講演をお願いしました。コロナ禍という現在の状況下、非常に多忙な中、生徒たちのために熱弁を振るっていただきました。また、高校生向けの講座だったのですが、滅多にない機会だと思い中学生にも講演を聴いてもらうことにしました。
印象に残った点は数々ありましたが、いくつか挙げるとすれば、
①医師になるまでの紆余曲折、特に大学受験の際の体験談(医学部入試の厳しさ)
②医師の仕事とはどういうものなのか(実際の仕事は知識よりも経験、臨床体験の重要性)
③医師のやりがい
④医師になって良かったこと(社会貢献)
⑤コロナ状況下での医療
⑥医療技術の進歩(実際の遠隔手術の動画を見せていただきました)
⑦患者さんに対する思い、人と接するときの注意点
⑧医療従事者に求められる資質・能力とは、等等、話題は多岐にわたりました。最後に生徒たちに向けて、「自分は優秀ではなかった。日々努力して、成功する可能性を上げること、諦めないことが大事」と締めくくられました。
漫画スラムダンクの安西先生の言葉「諦めたらそこで試合終了ですよ」という言葉も紹介されました。これから長い人生を歩む若者にとっての金言ですね。
9月27,28日 「館力マッチ」が開催されました
2日間にわたり,「館力マッチ」が開催されました。通常の年であるならば,本校ではクラスマッチが毎年行われ,さらに隔年で文化祭と体育祭(館力祭)が行われます。今年は,館力祭の年だったのですが,こういう状況下ですので,クラスマッチと館力祭の2つの行事を1つに合わせ短縮バージョンで行いました。今年入学した中学生も初日の午前中だけ参加しました。 テーマは,「Get it Over ~逆境の友が真の友~」です。行事がほとんどすべて取りやめになっている状況下でふさわしいテーマ設定ではないでしょうか。中学・高校時代に楽しいことも辛いことも分かち合った友人は一生付き合っているける友人になるでしょう。
さて,競技の種目設定から運営に至るまで,この行事に携わる執行部が中心になって行いました。私は「全力を尽くしてやったことの後にしか見えないものがある」と生徒に言っています。どんな行事でも完全燃焼して,次のステップに進んで欲しいと思っています。特に,高校3年生にとっては,受験の前の最後の行事になります。彼らにとって思い出に残る2日間であったことを祈るばかりです。
9月13日 地区別学校説明会を実施しました。
13日 日曜日に地区別学校説明会を開催しました。休日にもかかわらず,結城会場では72名,桜川会場には82名の保護者と小学生が参加してくれました。 校長の挨拶,教頭による学校概要の説明と入学後の1年生の様子などが画像や映像を交えて説明がありました。またIBARAKIドリームパスで1次選考を通った(県で16グループ,そのうち中学生は2グループ,1年生で通過したのは本校のみ)生徒たちのプレゼンテーション動画が上映されました。最後に教務主任から入試についての説明がありました。
今週末には,筑西市と下妻市で同じ説明会が行われます。今からでも申込みはできると思いますので是非お問い合わせください。
9月10日 スマホ安全教室を実施しました。
スマホ安全教室を実施しました。「時代は変わりました」と実感しました。内容にではなく,実施のやり方にです。 従来であれば,講師の方が遠方からお見えになり,体育館に生徒を集め,スクリーンを張り,暗幕で会場を暗くして行う,というイメージでした。今回は,オンラインで講演を行うというものでした。本校の教室にネット接続・電子黒板があるという環境のおかげで,講師の方は東京からオンラインで講演を行ってくれました。
内容はオンラインでのSNS,コミュニケーションアプリ,スマホの使い方など,途中動画を駆使しながら行われました。これからこれらを使い始める機会が増えるであろう中学生には有意義な内容であったと思います。
よく言われることですが,コロナ禍の状況で今日起こっているICT推進の状況は,もしコロナの状況が好転しても,便利なツールは今後も使い続けるようになるのでは,と思いながら,中学生と一緒に講演を聴いていました。
8月24日 今朝,教室で講話をしました。
今朝,教室で講話を行った時の内容です。
みなさんおはようございます。夏休み明けに当たり話をします。
世の中は差別と偏見に満ちている。決して平等ではない。今世界を見渡しても,例えばアフリカではご飯もろくに食べられず,学校に行けないみんなと同世代の子どもたちがいる。人間全員に平等に与えられているものは何か? 皆さんご存じのように,人生において皆に平等に与えられているのは時間です。この時間というのは絶対に後戻りできない。ということで中学1年生の夏休みは二度と戻ってこない。悔いのない夏休みを過ごすことはできましたか?皆さんは,「この夏に将来の自分はこうありたいということ」を必ず考えてましたか?
今日は,「笑顔」について話をしたいと思います。
笑顔というのは人を引きつけるものがあるというのは事実ですね。常々,先生は,「挨拶は生活を送っていく上で非常に重要」であると思います。確かに,毎朝,正門のところで,笑顔で挨拶を交わすと何か,こちらも幸せな気持ちになります。
あるメンタルトレーナーの 『辛いときこそ笑顔でいよう!』というブログをネットで見つけました。紹介します。
「辛いときこそ笑顔でいよう」…今の私に1番必要な言葉です
無理して笑う必要はないけど
辛いときこそ笑顔でいよう!って決めた
悲しい顔をしていると
また悲しい出来事を引き寄せてしまう
楽しい顔をしていると
楽しい事がやってくる
私達の脳は「現実と想像の区別がつかない」そうです…
だから 考えたこと,想像したことをそのまま受け止めてしまうんですね。
もし今「最近ついてないなぁ~」って感じているのなら
元気のない暗い顔をしていませんか?
どうしても、良くないことが続いちゃうと
自分の殻に閉じこもりがちになっちゃいますよね?
まずは、ニコッと微笑んで
それから周りを見渡してみて
貴方に向けて
笑顔でいてくれる人が居ませんか?
心配してくれる人が居ませんか?
暗い気持ちを明るくしてくれる人は居ませんか?
充分過ぎるくらい
辛い気持ちを味わったのなら
もうそれは手放して
自分の為に
大切な誰かのために
笑顔の私に戻ろうよ
悲しい事も、辛い事も
周りに伝染しちゃいます
貴方が 貴方を大切に想ってくれている人に出来ることは?
貴方が幸せでいることなんだよ
いい文章だなと思ったので,紹介しました。苦しいときに前向きになれそうな気がします。でも,先生はふと考えました。本当に苦しく死にたいようなときには,本当に笑顔になれるのか?
先生は思います。本当に死ぬほど苦しいときは,「自分が思った通りの気持ちを表情に出します」でいいのではないか?そういうときは涙を流し,誰かに愚痴を言うことが大事なのではないかと。
さて,2学期も楽しいことや時にはつらいこともあるかもしれませんが,笑顔で乗り切って行きましょう。でもどうしても苦しいときは涙を流して誰かに話を聴いてもらって下さい。友人,担任や学年の先生方,授業でお世話になっている先生,保健室の先生,スクールカウンセラーとたくさん話を聴いてくれる人はいます。
充分過ぎるくらい
辛い気持ちを味わったのなら
もうそれは手放して
自分の為に
大切な誰かのために
笑顔の私に戻ろうよ
2学期も皆さんに笑顔が絶えないことを願って挨拶といたします。
8月6日 IBARAKIドリーム・パス事業に関する講演会を行いました。 久々の校長室だよりです。このところ小学校や各市の教育委員会を訪問していました。 さて,今日は「IBARAKIドリーム・パス事業」についてです。これは県教委が募集し,中学生や高校生が「地域課題で解決したいことや自分の夢実現に向けた企画」を提出し,そしてその企画を実際に行動を起こすというものです。本選に残ると知事の前でプレゼンもします。
今年入学した附属中1年生は9チームが応募しました。そこで,今日は昨年この大会で県準優勝に輝いた大学生の常盤さんをお迎えし,彼女の経験談を始めいろいろお話を伺う機会を持つことができました。
話の中では,
① 何のためにやるのかという企画のコンセプトの明確さ
② 企画をしっかり行う実行力
③ 高校生や中学生だけでは限界があるので,周りを巻き込む協調性・協働する力
④ 失敗を恐れずにチャレンジする力
⑤ 自ら課題に取り組もうとする主体性が大事,などが印象に残りました。
今日話を聴いた生徒達は大いに刺激を受け,今後の中学校生活に活かしてくれると思います。
7月12日 ① グランテラス1周年イベントに 吹奏楽部・ダンス部が参加しました。
日曜日11時から,筑西「道の駅」グランテラスで,本校吹奏楽部とダンス部による発表会があり,見に行きました。筑西市からステージ発表を依頼され,それに応えたものです。吹奏楽部は,三曲,「残酷な天使のテーゼ」「紅蓮華」「新宝島」を演奏しました。ダンス部は2曲披露しました。それぞれの公演ではステージの周りには多くの人が訪れ,終了後は盛大な拍手が送られました。吹奏楽部の3年生はこの発表で引退だそうです。あとで吹奏楽部の部長や副部長に話を聞きました。来年の3月に現3年を交えて演奏会を開くそうです。それに向かって全員大学合格を目指して頑張ってください。吹奏楽部,ダンス部の皆さん,素晴らしいステージ発表をありがとうございました。
7月12日 ② 夏季茨城県高等学校野球大会に応援に行きました。
日曜日14時30分から,笠間球場で硬式野球部県大会1回戦が行われ見学しました。試合は,序盤本校が連打を重ね,2対0でリードを奪っていましたが,終盤になって突き放され3対9で敗戦という結果に終わりました。試合後,大会関係者から,すごく元気があって素晴らしいチームだったというコメントをいただきました。
また,月曜日にキャプテンと副キャプテンと話をしました。彼ら曰く,「3年は人数が少なく,後輩に支えられた。最後の区切りとして試合ができたことには,様々な方に感謝をしている。次のステップに向けて励みになった。」というコメントをもらいました。
本校では,野球部だけでなく,様々な部の3年生が部活動を引退する時期になりました。
すべての部活動の最後の試合を見に行けないのは残念です。3年生の皆さんは不完全燃焼な部分もあるでしょうが,全国の高校3年生が同じ思いを抱えながら,次のステップに向けて頑張ろうとしています。是非本校の3年生も受験という次の目標に向けてスタートを切ってください。(下の写真は保護者有志の方撮影です。ありがとうございます。)
7月10日 附属中5校 探究プロジェクトに参加しました。 今日は,今年度開校した県立附属中学校5校による合同の探究プロジェクトがありました。第1回は「未来の自分発見講座」で,5校から2名ずつが,「自分の夢について,その夢の実現のために何が必要か」というテーマで,遠隔教育システムを利用し意見発表をしました。教師,臨床心理士,弁護士,医療従事者,建築士などになりたいとの発表とそのためにどういう資質・能力が必要かの発表がありました。 夢は見るものではなく,叶えるものです。でも,そのためには努力が必要です。5校の発表には,夢を叶えるための道筋がきちんと示されていました。
我が下館一高附属中の生徒2名の発表は,実に独創的で素晴らしかったと思います(ひいき目ではなく)。それらは,「信頼される電車の運転手になるためには」と「小説家」になるためにはでした。大人の発想にはない感性のみずみずしさがありました。
私は,最後の講評の中で,5校の生徒たちに次のように伝えました。
「中学高校6年間で,勉強していくうちに,ほとんどの人が当初のなりたい自分とは変わっていくかも知れない。でも,考えてみればそれは当然で,勉強すればするほど,世界は広がっていくのです。ぜひ,たくさん知識を吸収し,その知識を活用して自分の視野を広げてください。」
「切磋琢磨という言葉がありますが,だれと一緒に学ぶのか,というのは非常に重要。今日の発表を見てもわかるように,附属中には優秀な生徒たちと,意欲に溢れる生徒たちがたくさんいます。本校の生徒には,入学式で伝えたのですが,他の4校の皆さんにも伝えたいのは,ぜひこの中学高校時代に,『夢を語りあえる友をもち,夢を実現して欲しい』と言いたいです。」
今後の遠隔教育システムを活用しての「5校探究プロジェクト」が楽しみです。そして,5校の皆さんが対面で発表できる日が近いことを祈ります。
6月30日 本校が「特色ある研究校」に選ばれました。 本校は昨年度に続き,今年度も公益財団法人日本教育公務員弘済会より「特色ある研究校」に選ばれました。県内では高校・特別支援学校で36校が指定されたそうです。 本日,事務局の方が本校を訪問され,助成金の伝達式を行いました。例年だとこの伝達式は県内2カ所において県教育長が出席して行うそうですが,今年度はこのような状況ですので,各校で行われているようです。
本校の研究テーマは,「ALTの新たな活用方法の研究」です。今年度附属中が開校したことにより,本校ではALTが2名勤務することになります。生徒の英語運用能力向上のための研究を行い,生徒に還元していきたいと思います。
6月22日 茨城県営射撃場を見学しました。
先日(6月19日),本校のライフル射撃部の外部指導者である多田尚克氏に委嘱状を手交するため茨城県営ライフル射撃場を訪れました。それは桜川市の山裾にあり,生徒たちは学校が終わると,保護者の迎えの車などで移動するそうです。本校生の他にも下館二高生や下妻二高生などが練習を行っていました。また近隣の中学生も練習に参加していてびっくりしました。 多田氏とお話をする事ができました。彼の教え子の中には,日本代表選手や茨城県の代表選手も数多くいて,都内の有名私立大学に進学し,大学でもこの競技を続ける生徒も多いようです。また高校卒業後に警察官などになる生徒もいるようです。
この日は,エアライフルを見学させてもらいました。この種目は,かなり重い銃を持ち,10メートル先の標的を狙うわけですが,この標的は何と直径3センチしかなく,真ん中の的は5ミリです。この標的に向かって,75分間で60発を撃って得点を競うそうです。75分間という長時間ですから,集中力の他にも体幹の強さなどが求められる競技だと思います。
今年は国体もなくなり,3年生は残念でしたが,来年2年生が全国大会を狙って頑張っていると聞きました。是非夢を叶えてください。
6月9日
昨日から全校生徒一斉登校になりましたので,前々から考えていた生徒会役員との懇談会を行いました。3密を避けるということと授業・部活があるので,少人数で昼休みに行いました。出席してくれたのは,会長の篠﨑君と副会長の濱野さんです。 テーマは,①新しい生活様式での学校生活について,②学校の魅力・PRについて,③附属中との連携について,です。
①については,生徒の意識の実態は,不安に思っている人もいるが,「以前と同じ生活様式ではない」という思いは低いのではないか,という意見がありました。生徒側から啓発活動を行って欲しいと要請し,今後生徒会役員でできる事を話し合ってくれるそうです。
②については,学校のPRについて生徒目線で様々な意見を言ってくれました。参考になる面も数多くあり,今後のPR活動に活かしていきたいと思いました。
③については,中学生だけでなく高校1年生との対面式もできずに臨時休校になってしまい,何らかの交流を考えていると語っていました。学校側もできる限りサポートしていければと思っています。
二人には,今日の懇談の内容を生徒会役員全員で共有して欲しいとお願いしました。またこの機会を持ちたいと提案して第1回を終わりました。彼らには残りの生徒会役員の任期期間はわずかしかありませんが,本校のために頑張って欲しいです。
6月8日
本日より,全校生徒一斉登校による授業が始まりました。朝のSHR時には,私と養護教諭から放送により全クラスに話をしました。私の話の概要は,
① 一番大事なことは,正しく理解し正しく恐れること。
② 集団でいることが不安でしかたがないという人もいる。確かに目に見えないウイルスですから,誰が感染しているかわからないという状況である。それは不特定多数の集団で3密になることで非常にリスクが上がる。
③ 学校というのは,特定されている集団であり,教職員と生徒全員が毎朝健康チェックをしているという前提で学校生活を送ることになっている。この前提がある限りリスクはかなり下がる。
④ ③を実現するには,皆さんが不特定多数の会合やイベントに参加していない,未だに感染者が多数出ている地域,例えば東京に不要不急の外出をしていないという前提条件に立っている。
最後に,800人以上の集団で生活を共にするのだから,ぜひ,学校で示されたガイドラインに沿った生活をして欲しい。そうすればむやみに怖がることはない。充実した学校生活を送れるよう全員が注意して生活し,また,登下校や町中でも新しい生活様式と呼ばれるルールをしっかり守る。何か不安を抱えていたら是非先生やカウンセラーの先生に相談してください,という内容でした。
また,中学生は給食が始まりました。生徒の皆さんは小学校からずっと給食を食べていましたが,私を含めて附属中の先生方は,ほとんど全員が初めての給食でした。おいしくいただきました。
5月28日
本日,県立附属中学校5校による「地域の魅力発見!遠隔de5校交流ワークショップ」がオンライン会議で行われました。コロナウイルスの影響で直接的な人と人との交流が制限されている中,このようなワークショップが行われたことは非常に意義のあることです。同じ県立附属中学校の仲間達がどのような発表をするのか非常に楽しみにしていました。
本校からは筒井さんと加藤さんが参加しました。彼らは発表と共に,全体の司会も行い大活躍でした。
加藤さんは「桜川・筑西 自然の魅力」を,筒井さんは「筑西市の魅力と地域経済」についてそれぞれ発表しました。プレゼン自体も,それと共に作成した資料も非常にわかりやすいものでした。本校の生徒だけでなく,他の4校の生徒も素晴らしく,本当に中学1年生なのか,と思いたくなるようなものでした。5月27日 今日は中学校の「道徳」の授業を見学しました。生徒たちは分散登校期間中なので,クラスを2分割して,二名の担任が隣り合った教室を使って同じ授業をしていました。テーマは人生の価値観に順位をつけるという活動です。グループワークで活発な討論が行われていました。その価値観とは 「家族、友人、お金、夢、仕事、愛、平和、自由、命、恋」でした。予想通り「命」が最上位に来ていましたが,以外に思ったのは「お金」が中位に来ていたことでした。様々な価値観を持つ人がいるというのを知るのは良い機会だと思いました。